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クッキー規制下でもがく広告大手の危機と好機 サイバー×ANA、博報堂×ドン・キホーテ……

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データ元にアプローチ。

サッポロドラッグストアーの店舗内に設置されたサイネージ
サイバーエージェントが支援するサッポロドラッグストアーのサイネージ

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事業会社の参入が相次ぐ広告業界。今度はANAが、あのネット広告王と組み市場に踏み込む。

2023年11月、ANAホールディングス(HD)傘下のANA Xがデジタル広告配信サービス「ANA Moment Ads」を開始した。約4000万人に上るマイレージクラブ会員の属性や航空便の予約日時・行き先といったデータを生かし、広告主はANAのウェブサイトやスマホアプリ、外部の広告プラットフォーム、SNSなどへ広告を配信できる。

ほかの広告配信サービスにない強みは、ANAが持つデータの特異性にある。従来のデジタル広告は、位置情報や購買、ウェブサイトの閲覧など消費者の「過去の行動履歴」に依拠してきた。対してANA Xの広告配信サービスは、航空便の予約情報という確度の高い「未来の行動予定」を用いる。

「三方よし」の広告サービス

例えば、ANAの予約サイトで沖縄行きの航空券を予約した際には現地ホテルの広告が、旅行後に同社のスマホアプリでたまったマイルを確認した際にはフォトブックの広告が表示される、といった具合だ。消費者にとってもより有益なタイミングで広告が配信されるため、ANA Xは「三方よし」の広告サービスとうたう。24年度中に100社以上への導入が目標だ。

そうはいっても、広告配信サービスにはAI(人工知能)技術やシステム開発、サービスの継続的な運用など、高度かつ特殊なノウハウが求められる。そこで、ANA Xが同事業の展開に向けてタッグを組んだパートナーが、大手ネット広告代理店のサイバーエージェントだ。

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