一流になる人は貪欲に「ダメ出し」を求める 知っていると強い、自分を見る「他人の視点」

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しかし、こういう仕事ばかりを続けていると、結局、「自分のスタンスを持つ」というビジネスにおいて大事なことを忘れていきます。自分の意見を持たずに、相手の都合のよいところばかりを吸収する「手際のいい作業人」が出来上がってしまうのです。

相手からきちんとしたフィードバックをもらおうとするのであれば、こちらも明確にスタンスを決め、渾身のアウトプットを投げかけなければなりません。自分なりに100点を追求するからこそ、戻ってくるフィードバックの効果が大きくなるのです。

以上、4つのポイントを通じて、成長につながるフィードバックの受け方を見てきました。

当たり前のことですが、完璧な人間は存在しませんし、完璧なアウトプットも存在しません。どれだけ個人の中で完璧を追求したとしても、多数の他人の視野から見れば、何か違う景色が見えるものです。

そこに必ず何か改善の余地があるから、私たちは成長できるのです。このことを念頭に置きながら、あらためてフィードバックの力を生かしてみてください。きっと、成長の機会をたくさん発見できるはずです。

人生そのものを学びのサイクルに

さて、ここまで5回にわたり、「学び方」に関して連載してきました。

学ぶ、ということは、インプットだけに励むものではありません。経験を振り返り、その内容をアウトプットに変換して、他者からのフィードバックを真摯に受け止める、というサイクルを丁寧に回し続けることによって実現するものです。

そして、最終的には「人生そのものを学びのサイクルにしていく」ことが、ビジネスパーソンにとってのあるべき学びではないかと思います。

荒木 博行 学びデザイン社長

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あらき ひろゆき / Hiroyuki Araki

住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。フライヤーやNewsPicks、NOKIOOなどスタートアップ企業のアドバイザーとして関わるほか、絵本ナビの社外監査役、武蔵野大学で教員なども務める。『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』(日経BP)など著書多数。

 

 

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