「もの知り」なあの先輩が、仕事で残念なワケ 勝負は知識量では決まらない

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情報通で博識なのに、仕事が「アレっ?」という先輩……あなたの回りにもいませんか?(すなべしょう / PIXTA)
日本最大のビジネススクールである、グロービス。「日々の仕事を向上させるスキル」を求めてグロービスで学んだビジネスパーソンは、累計8万人を超える。
講師陣が1年で延べ数百人の社会人学生と本気で向き合い、わかったのは「人よりも早いスピードで成長し、抜きん出た結果を出している人には、面白いほどの共通点がある」ということだったという。
その経験を基に、ビジネスパーソンが知っておくべき学びのコツを『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』にまとめた。本連載では、学びのプロである執筆陣に、最短ルートで物事を身に付け、自分の血肉にできる「どこに行っても通用する人」になるための武器を紹介していただく。

 

たちまち重版! 8万人のビジネスパーソンと向き合ってわかった結果を出す人の「学びのコツ」! 本書の刊行を記念し、セミナーを開催いたします。詳しくはこちら

今回は、勉強熱心な人が陥りがちな罠のひとつである「情報収集だけをし続ける、インプット偏重」から脱却することの重要性について説明しましょう。

 突然ですが、皆さんの周りには、こんなタイプの人が少なからずいるのではないでしょうか?

「たくさんの本を読み、ネットなどから最新情報もたくさん集め、何を聞いても知っている」

「誰が何を語っているかという情報は、やたらにたくさん持っている」

「そのことについての意見や見解を聞いても、あまり明確なものはない」

「その知識や情報を仕事に生かしているかというと、そうは見えない」

「ついでに、聞かれれば答えるけれど、基本的に自分からはあまり発信しない」

いわゆる、情報過多の「もの知り博士」のような状態の人です。ビジネススクールで10年以上教鞭をとる中で、デキるビジネスパーソンは、このようなタイプとは真逆であることをひしひし感じています。

いわゆる「デキる人たち」は、確かに情報収集も積極的に行いますが、それ以上にその情報から何が言えるのか、自分や自社にとってどのような影響があるのかを考え、考えたことや自分の意見を「アウトプット」しています。

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