「もの知り」なあの先輩が、仕事で残念なワケ 勝負は知識量では決まらない

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情報をインプットするだけでは、本当の能力開発にはならない。アウトプットこそが、実力向上のためには不可欠なのです。

以下に、どこに行っても通用するビジネスパーソンが心得ているポイント4つを紹介します。

ポイント1:インプットしっぱなしは無意味

「知らないことを知る」ために、本を読むことをはじめとした情報収集をすることの重要性は、古今東西、変わるものではありません。しかし、自分に取り込んだ情報や知識は、使わなければ、いわば「死蔵」の状態になってしまいます。何でもそうですが、使わずにおいておけば、鮮度は下がり、価値が薄れ、最後には忘れてしまい、取り出すことができなくなってしまいます。

少なくともビジネスに関しては、知識を取り入れただけでは意味がありません。インプットしたものは、何らかの形で使うことによって、初めて価値を生み、自分の力になっていくことを、強く認識することが極めて大切です。

ポイント2:たくさん困ることが重要

知識を「使う」ための第1ステップは、「誰かに話す」です。理解しているつもりのことを人に説明しようとすると、うまく話せない。こんな経験は、誰にでもあると思います。これを「よくあるよね!」と流していては、進歩がありません。

ほとんどの能力は、繰り返しトレーニングすることで、ある一定レベルまでは到達可能です。何でもよいので、得た情報に一言、自分の解釈や意見を添えて、誰かにぶつけてみることから始めましょう。

自分の意見を話してみると、「何で? ほんとに? それで? その後は?」など、さまざまな質問を、相手から誘発することがあるでしょう。時には、答えに窮して困ってしまうこともあるかもしれません。

しかし「困る」ということは、そのときに自分が持っている能力を超えているということですから、そこにこそ、成長の機会があるとも言えます。

たくさん語り、たくさんの質問を受け、たくさん困る。積極的に困る状況を作り出すことにチャレンジしてみましょう。

ポイント3:しっかり話すために整理する

自分の意見、解釈、見解を話す機会が増えれば、困る機会も増えるでしょう。困るという状況が続けば、人間、何か工夫をしたくなります。その工夫のひとつが「整理する・まとめる」です。自分のイイタイコトをわかりやすく伝えるために、何が事実で、そこから何が言えるのか、何を言いたいのかを整理し、まとめるのです。

「整理する・まとめる」ためには、紙に書いてみるのがいちばん手っ取り早い方法です。文字にしてみる、絵にしてみる、図にしてみる、マインドマップにしてみる。何でもいいですので、何か手を動かして書いてみると、自分の頭がいかに整理されていないかを実感することも多いはずです。

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