自分らしく生きるための選択肢が増える社会に
赤司展子(以下、赤司):『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』は、発売後すぐに手に取りました。「これから自分はどうやって生きていくのだろう」と思いながら読んでいたのですが、2014年から教育事業に携わるようになり、2021年に札幌新陽高等学校の校長に就任して、あらためて読み返してみたんです。
私自身もそうですが、生徒たちに関しては好むと好まざるとにかかわらず、もう「教育」「仕事」「引退」の3ステージでは生きられない時代に来ているのだなと感じます。
住田昌治(以下、住田):学校の現場は社会の縮図のようなもので、これまで3ステージで生きてきた先生たちが、生徒たちにマルチステージの生き方を提示する必要に迫られています。先生の中でも、3ステージで生きてきた人もいれば、マルチステージに生きている人もいます。今まさにシフトの過渡期にあるのではないでしょうか。


















