
熱意ある先生たちが3年で辞めてしまう

細川先生(仮名)は偏差値50程度の公立中堅校で校長を務めています。「学力が低く、荒れている」というようなわれわれが想像する教育困難校には当てはまりません。
一見すると「底辺校」「教育困難校」とはほど遠く、生徒も真面目な公立中堅校では、慢性的な教員不足によってさまざまな問題が起きているようです。
細川先生の学校は大規模校で、50名程度先生が働いています。しかし「学校改革に従事してくれる先生は5人にも満たない」と細川先生は吐露します。
数少ない熱意ある先生たちは、自分たちの学校現場をよりよくしようと、日々さまざまな意見を出すものの「現状を変えずに働きたい」と考える一定数の教師たちは快く思わず、通っている生徒たちの教育環境を整える改革は、なかなか進んでいません。
さらに補習や進路指導、部活動、教材研究や保護者対応など、積み重なっていく仕事を引き受けるのは、やはり熱意のある教師たち。あまりの負担の多さに耐え切れずに3年ほどで辞めてしまう先生も増えているようでした。
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