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前回は理系の学科別の特徴について紹介した。今回は理系の大学別の特徴を紹介する。文系でも大学ごとに個性を持っているが、理系の個性は文系とは一致しない点が興味深い。多くの大学で理系学部は文系学部と違う場所にあり、交流することもほとんどないためだと思われる。
志望企業については各大学とも上位30社で比較した。30社でも十分に個性的なバラツキがある。また志望理由は前回も紹介したが、今回は大学別に掲載する。
●北海道大学理系は、海外志向と非技術系業種への志向が強い
図表2:北海道大学理系学生の人気企業ランキングTOP30
北海道大学の理系学生の志望企業だが、地元企業は北海道電力とニトリだけだ。技術系企業は業種を問わず著名企業が並んでいるが、目立つのは非技術系企業だ。総合商社、シンクタンク・コンサル、メガバンクが7社もある。またニトリも家具・インテリア小売大手である(本社・札幌)。
非技術系業界への志望が多い大学はほかにもあるが、30社で区切ると北海道大学が最多だ。
図表3:北海道大学理系学生の志望理由ランキングTOP10
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択
志望理由のトップは「専攻を活かせる」(18.5%)だが、専攻外の業種を志望する学生が多いようだ。
他の項目で目立つのは志望理由6位の「海外で活躍できる」(7.5%)だ。慶応、早稲田は4~5%だが、他の旧帝大はすべて2~3%台だから、かなり高い。北海道大学文系の「海外で活躍できる」(6.9%)は文系平均より低いから、文理で傾向が違う。
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