(第68回)2012年度新卒採用、旧帝大・早慶クラス【理系】学生の人気企業ランキング(大学別編)

●大阪大学は質実な「実学の府」


図表18:大阪大学理系学生の人気企業ランキングTOP30

 大阪大学の志望企業は、1位がパナソニック、3位は関西電力、4位シャープ、7位にパナソニック電工と大阪ガスと10位内に5社が関西企業だ。27位に野村総合研究所が入っているが、それ以外はすべて技術系企業だ。
 昔から大阪大学は「実学の府」と呼ばれることがあるが、志望企業を見ていると業種のバランスがよく質実な印象がある。

図表19:大阪大学理系学生の志望理由ランキングTOP10
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択

 志望理由を見ても「地元密着型の企業」が2.2%。東京大学、東京工業大学、慶応大学、早稲田大学の首都圏大学は1%を切っているから、大阪大学の地元志向は高い。
 「先輩がいて安心できる」(2.4%)も他大学に比べ高く、関西圏の文化を感じる。

●技術志向が強く、志望理由では「安定」を重視する九州大学


図表20:九州大学理系学生の人気企業ランキングTOP30

 学生にとって地元に就職先があるかどうかは大問題だろう。首都圏、中京圏、関西圏には地元に本社を置く大手企業が多いが、北海道、東北、九州は限られている。したがって3地域の大学は、北と南に分かれるとはいえ、地元企業を選びにくいという点で共通している。
 九州大学の志望企業のトップは九州電力。新日本製鉄や旭化成グループなど九州にゆかりのある企業もあるものの、ほとんどは九州以外に本社を置く企業ばかりである。30社の顔ぶれを見ると、非技術系企業は三菱商事と伊藤忠商事だけ。
 どうやら北海道大学と首都圏大学が非技術系志向が強く、名古屋大学から西の大学と東北大学は技術志向といえそうだ。

図表21:九州大学理系学生の志望理由ランキングTOP10
※志望企業1社につき、志望理由を21項目から1項目のみ選択

 志望理由で目立つのは「安定している」。9.5%は10大学中で最も高いスコアだ。東京大学で「安定している」は4.8%にすぎず、全体平均でも7.5%。九州大学は高い。
 他大学と比べ順位が高いのは8位「これから伸びそう」(2.9%)と9位「若手が活躍できる」(2.8%)の2つ。ただ10位に入っているが「海外で活躍できる」の2.7%は低い水準だ。

HRプロ株式会社(旧社名:採用プロドットコム)
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。

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