HRプロ株式会社
本調査は、ゼンケンULMが2010月中旬から本年1月下旬にかけて開催した旧帝大・早慶クラスの大学別合同企業説明会会場でのアンケート回答を集計したものだ。前回までは文系の人気企業ランキングと志望理由を紹介した。今回からは理系について報告する。文系とまったく異なる理系就職。志望理由も志望企業もまったく違っている点から説明していきたい。
●モノづくり志向が強く、男女差は少ない
図表1:理系総合人気ランキングTOP40
理系学生の製造業離れを憂う声がある。上位校の理系学生ほど、金融、商社、シンクタンク・コンサル企業を目指す傾向が強いと言われる。この現象は1985年あたりに始まったらしい。
しかし今回の調査を見ると、確かにその傾向はうかがえるものの、それほど顕著ではない。上位40社の顔ぶれを見ると、ソニー、富士フイルム、トヨタ自動車、パナソニック、東芝、旭化成グループ、三菱重工業、東京電力などの人気企業に続き、9位に野村総合研究所、29位に伊藤忠商事、31位に丸紅が入っている程度で、製造業のほうが圧倒的に目立つ。
図表2:男女別理系人気ランキングTOP30
旧帝大・早慶クラスの学生を対象としている本調査では、文系で男女の差が少なかったが、理系でも違いは小さい。男子トップのソニーは女子の8位、女子トップの旭化成グループは男子8位であり、女子では化粧品、食品業界の順位が高い点は異なっているが、総じてモノづくり志向が強い。
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