●電気・電子系学生が旭化成グループを高く評価
学科別に志望企業、志望理由を調べてみよう。表は全体の志望企業の上位8社に対し、専攻別の理系学生がどのような志望理由を挙げているかをスコア化したものだ。理系学生も専攻によって千差万別。それぞれの特徴がある。
図表5:理系ランキングTOP8社の学科別志望理由(電気・電子系)
電気・電子系では「専攻が活かせる」の評価が高かったのは、パナソニック、ソニー、富士フイルム、東芝。富士フイルムは化学に分類されることもあるが、主力製品はデジカメだからだろう。
「研究開発がしっかりしている」で最も高い評価を得たのは旭化成グループ(42.9%)だ。その次の東芝は(23.9%)だから大差である。旭化成グループは「社風がいい」(28.6%)でも断トツの評価。
「製品・サービスが優れている」で高いスコアを得たのは、パナソニック(15.7%)とソニー(15.4%)だが、旭化成グループも14.3%と高い。
「安定している」では東京電力がトップで2位はトヨタ自動車(28.9%)。続いて旭化成グループ(14.3%)と東芝(14.1%)が並んでいる。
トータルに見ると電気・電子系で評価が高いのは旭化成グループだ。同グループは総合化学に分類されることが多いが、エレクトロニクス部門を持つことが学生に一定程度浸透しているのだろう。
●機械系でも旭化成グループの「研究開発」が高評価
図表6:理系ランキングTOP8社の学科別志望理由(機械系)
機械系で「専攻が活かせる」の評価が高いのは、三菱重工業(30.3%)、東芝(22.6%)、トヨタ自動車(21.3%)。東芝は総合電機メーカーだが、電力システム、産業用機器、社会インフラシステムも手掛ける巨大メーカーだから機械系学生の専攻が活かされる。
「研究開発がしっかりしている」では富士フイルム(40.9%)、旭化成グループ(30.8%)が高い。両社とも化学に分類される企業だが、機械系学生が評価している。
「社風がいい」についてはパナソニックが高い(16.9%)。
「海外で活躍できる」は旭化成グループ(15.4%)。
「製品・サービスが優れている」では東芝(17.0%)とソニー(14.3%)。
「安定している」では東京電力(40.7%)とトヨタ自動車(12.3%)が目立つ。
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