●専攻から遠い業種を高く評価する傾向?
図表7:理系ランキングTOP8社の学科別志望理由(化学系)
化学系の「専攻が活かせる」では、旭化成グループ(37.9%)がトップ。続いて富士フイルム(25.5%)と東芝(22.2%)が続き、納得できる評価だ。
ところが「研究開発がしっかりしている」になるとトップはパナソニック(33.3%)。富士フイルム(26.3%)、旭化成グループ(18.3%)が続くが、かなり大きな差がある。
「製品・サービスが優れている」ではソニー(37.5%)とパナソニック(33.3%)が目立つ。
●今では考えられない東京電力の志望理由
情報・通信系で「専攻が活かせる」の評価が高いのは、パナソニック(27.1%)、ソニー(23.7%)、富士フイルム(23.5%)が高い数字となっている。自動車メーカーでも情報・通信系のフィールドは年々拡大しているのだが、トヨタ自動車では「専攻が活かせる」よりも「製品・サービスが優れている」への評価が格段に高い。「研究開発がしっかりしている」では、旭化成グループ(50.0%)富士フイルム(23.5%)が目立つ。
東京電力では、「安定している」(30.8%)、「環境問題に前向きである」(23.1%)が主な志望理由となっている。今となっては皮肉な結果といえよう。
図表8 理系ランキングTOP8社の学科別志望理由(情報・通信系) 本調査のデータを調べながら感じたことがある。理系学生の志望理由と志望企業を見ていると、自分の専攻から遠い企業を高く評価する傾向があるように思える。特に「研究開発がしっかりしている」でその傾向が強く、電気・電子系と機械系学生は旭化成グループをトップに選んでいるが、化学系学生はパナソニックを選んでいる。
「隣の芝生は青く見える」という諺がある。自分の専攻に近い企業の技術は、知っているから当たり前に見え、知らない業種の技術は新鮮に感じるという心理が働いているのかもしれない。
次回は、大学別の傾向を見てみる。
HRプロ株式会社(旧社名:採用プロドットコム)
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。
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