「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」 と心理学者のアドラーが考えたように、ほぼすべての人が人間関係で悩んだ経験があるのではないでしょうか。
「人から嫌われたくない」「飲み会のような場を避けたい」「面白いことを言わないといけない」。そんな悩みを一度でも感じたことのある方にオススメなのが「笑いの力」を利用すること。
元お笑い芸人である中北朋宏氏は、芸人引退後に未経験でコンサル業界に転職し、「笑いの技術」を駆使して3年でナンバーワンに。その後、起業して株式会社俺を設立。現在は芸人のセカンドキャリア・転職を支援する『芸人ネクスト』と、「お笑い」と「コミュニケーション」を掛け合わせた、心理的安全性や営業力を向上させる独自のノウハウ「コメディケーション」を260社、2万6000人以上に提供しています。
最新刊『おもしろい人が無意識にしている 神雑談力』では、中北氏のこれまでの経験から培った「笑いをビジネスに生かす技術」を網羅。
以下では、その中北氏が「笑顔の力」を科学的なエビデンスをもとに解説していきます。
人は会って6〜7秒で判断されてしまう
あなたは、人と会ってからの7秒間を「何を意識して」「どのように使って」いますか?
もし何も意識せず、人と会っているとすれば、犯罪が多い街を裸で走り回るほど無防備な状態です。危険ですので、すぐに服を着てください。
そんなあなたに持ち帰っていただきたい理論があります。
それは、「初頭効果」です。この理論では、人は人の印象を判断する際に6〜7秒で判断をしていると言われています。
加えて、驚くべきことにその判断は半年間持続します。
これを聞くといかに自分が無防備だったとゾッとする方も多いのではないでしょうか?
「7秒で半年間って割に合わないよ……」と感じたと思います。
実は私はこの理論が大好きです。理由は簡単です。
実践しやすいにもかかわらずコスパが異常なほどいいからです。
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