お笑い芸人の世界は、「挨拶」に対する意識が非常に高いです。
出番前には先輩の楽屋へ行き「挨拶」を行うなど、意識高く行われています。挨拶しない若手芸人がいた場合、恐ろしいほど怒られ、場合によっては干されます。
当然、一般の社会でも、挨拶をしないとリスクがあります。相手に与える印象を損ねたり、シンプルに嫌われたりと非常に多くのリスクはあっても得することはないと言えます。
強いて得を考えるなら「声を出すカロリーを節約できた」くらいのものでしょうか。そんなリスクがある中で、「挨拶をしない」を選択する人間は、本当に残念な人だと思っています。
「挨拶が上手くできない人」への処方箋
私が、この挨拶の重要性に気づいたのは理論や効果に触れたからではなく、ナインティナインの矢部浩之さんと飲みの席をご一緒したことがきっかけでした。
当時25歳の売れてもいないお笑い芸人の私が、先輩のお誘いで矢部さんの席に呼んでいただきました。もちろん、私からすると矢部さんは空想の生き物のようなテレビの中だけに存在しているようなイメージでした。
呼んでいただいたお店で先輩たちと待っていると、矢部さんが到着されサングラス姿で部屋に入ってきました。先輩に急かされるように矢部さんの前に立ち、私が挨拶しました。
「中北と言います。よろしくお願いします」と頭を下げると、矢部さんがサングラスを外し「ナインティナインの矢部浩之と申します」と私より深々と頭を下げました。
何が起こったのかわからず緊張のあまり、私は「はい、知ってます」と答えてしまいました。
あんな誰もが知っている方が、私のような無名の芸人にまで深々と頭を下げ挨拶をしている事実を目の当たりにし、「自分も誰であっても、一生、挨拶は大切にしよう」と心に決めたのを今でも実践しています。
株式会社俺では朝の挨拶を大切にしています。
リモートワークで社員が別々に働いており、チャットで朝の挨拶をなんとなく……ではなく、相手をモチベートするために必ず行うようにしています。
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