なぜなら、少し捉え方を変えれば6〜7秒だけ印象がよければ半年間、信じ込んでくれるということです。つまり、人に会った瞬間の6〜7秒だけ演じて「この人、いい印象だな」と相手に思い込ませればいいだけなんです。
どれだけコミュニケーションが苦手な人でも、さすがに6〜7秒であれば我慢できるのではないでしょうか。
ただ、この理論を実践していただくために1つ押さえないといけないことがあります。
それは、「初対面」というものは何度も存在しているということです。
本当に、6〜7秒だけ会い、それから半年間会わない人には、それは効果的です。しかし、会社で働いている以上、その後も打ち合わせで顔を合わせ、次の日も出社をするわけです。
ある会社の新入社員の方は、職場に配属された初日に非常に元気よく笑顔で挨拶をしたそうです。その次の日からは、初頭効果が半年間継続するものであると勘違いして捉えており、挨拶をしなくなったそうです。当然ですが、印象はガタ落ち。
本来この効果を使うのであれば、「出社直後の6〜7秒」「打ち合わせ開始の6〜7秒」「帰社前の6〜7秒」など、事柄ごとの最初の6〜7秒だけ頑張る必要があるということです。
「不機嫌」「理不尽」は最悪なコスト
では「この人はいい印象だ」と思われるためには、相手と6〜7秒でどのように接すればいいのでしょうか?
それは、シンプルです。
「笑顔」
これにつきます。
なぜ、こんな当たり前のことをわざわざ伝える必要があるのかというと、やはり笑顔の効果は絶大だからです。
『ハーバード・ビジネス・レビュー』では、笑うことは、創造性を高め、協力を促すうえ、分析の精密さや生産性の向上をもたらすとされています。
山形大学の研究調査では、「よく笑う人」と「あまり笑わない人」では死亡率に2倍の違いがあるとされています。
すごく簡単にいうと「あまり笑わない人は死にやすい」ということです。衝撃ですね……。
このように数多くの研究結果が発表されています。
「笑顔」は、自分自身の印象をよくするだけでなく、周囲のパフォーマンスにも影響を及ぼします。
自分が笑顔であることもさることながら、笑顔でいる人を見つけたら全力で駆け寄って近くにいるように心がけましょう。その人は、あなたにとってパワースポットです。
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