さて、あまり語られない部分に触れていきたいと思います。逆に笑顔ではなく、「無愛想」「無礼」だった場合、職場や相手に対してどのような影響を及ぼすのでしょうか。ある研究調査で 「無礼な態度はコストがかかる」と言われています。
無礼な人は、人の健康に影響を及ぼすことが近年の研究で明らかになり、具体的には、免疫システムを害し、循環器系の病気やガンなどにつながる恐れがあると言われています。
また、理不尽な扱いを受けた相手は集中力や注意力、思考力が著しく低下するためミスを起こす原因になります。加えて、アメリカの心理学会の試算によると、職場のストレスによってアメリカ経済にかかるコストが、1年に5000億ドルにも上ると言われています。
私が今まで支援してきた会社で、若手社員の主体性が低く離職率の高い会社の管理職の特徴は、「腕を組み」「意味もなく不機嫌そうな顔で」「否定的な言葉を使う」、そんな人が多い会社でした。つまり若手は、走って逃げたわけですね。賢明な判断です。
挨拶しないのは「リスク」でしかない
恐るべし、そして侮るなかれ、笑顔です。ただ、重要性を伝えても「笑顔が重要なことぐらい知っている」と思われている方も多いのではないでしょうか。
まさに、そんなあなたにこそ実践してほしいと思っています。
実は、笑顔を作ることを意図的に実施している方は、意外なほどいません。
この文章を読んでいるあなた。今すぐ顔をスマホのカメラで撮影してください。あなた自身が、走って逃げ出したくなるほど怖い顔をしていると思います。
あなたを含め職場で笑顔を振りまいて仕事をしている人がどれほどいるでしょうか?
想像以上にいないと思います。それほど、自分の表情というのは強烈に意識しなければ変えられないということです。
ここまで6〜7秒を「笑顔」でいることが重要だと伝えてきました。ただ笑顔で、6〜7秒を無言のまま立ち尽くしていても、「不気味な奴だな……」と逆効果になってしまいます。そこで取るべきアクションは、もちろん挨拶です。
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