「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と心理学者のアドラーが考えたように、ほぼすべての人が人間関係で悩んだ経験があるのではないでしょうか。
「人から嫌われたくない」「飲み会のような場を避けたい」「面白いことを言わないといけない」。そんな悩みを一度でも感じたことのある方にオススメなのが「笑いの力」を利用すること。
元お笑い芸人である中北朋宏氏は、芸人引退後に未経験でコンサル業界に転職し、「笑いの技術」を駆使して3年でナンバーワンに。その後、起業して株式会社俺を設立。現在は芸人のセカンドキャリア・転職を支援する『芸人ネクスト』と、「お笑い」と「コミュニケーション」を掛け合わせた、心理的安全性や営業力を向上させる独自のノウハウ「コメディケーション」を260社、2万6000人以上に提供しています。
最新刊『おもしろい人が無意識にしている神雑談力』では、中北氏のこれまでの経験から培った「笑いをビジネスに活かす技術」を網羅。
以下では、その中北氏が「ターゲットを絞った自己紹介」について解説します。
目的のない雑談は時間泥棒でしかない
初対面の相手と会うときに、「雑談がうまくできるか」という不安が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために関係開始で「信頼を獲得するための会話術」をお伝えします。が、その前に、今すぐやめてもらいたいことがあります。
それは「普通の雑談」です。
信頼獲得にはいわゆる天気の話や、ニュースの話などの「雑談」をしたほうがいいとされていますが、無駄なので今すぐやめましょう。
やみくもに雑談を重ねたとしても信頼獲得において意味はありません。
実は、獲得するべき4つの要因が存在していることを理解する必要があります。
その要因を知らずに目的もなく時間を潰すだけ、気まずい空気を埋めるだけの会話に、必要性はまったくありません。
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