「丸源ラーメン」一杯につき"4回味変"で全国区に 1号店から20年超でラーメンチェーン首位を猛追

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1号店は2001年、三河安城店(愛知県安城市)だった。

「いきなり繁盛店となり、月商3000万円を記録。その後、各地に店舗を拡大しましたが、やがて売り上げが鈍化。数年間は厳しい時期を過ごしました」(池田事業部長)

売り上げ低迷の打開策として、競合と差別化できる商品が必要だと考え、商品開発に着手した。こうして誕生したのが、肉そばだ。

「『世の中にないラーメンをつくりたい』という思いで、当社の和食職人が開発。味に加えて、美味しさを感じていただく食の5原色(柚子こしょうおろしの”赤”、焼き海苔の”黒”、背脂や丼の”白”、麺やスープの”黄”、青ネギの”緑”)を丼に配置しています。実は、肉そば以外に『つくねそば』も開発したのですが、こちらは伸び悩みました」(同)

2004年に期間限定の「たっぷり背脂の肉そば」として発売されると大好評となり、翌2005年にグランドメニュー(定番商品)に昇格。2009年頃に看板商品となった。

提供時からの「味変」も訴求

肉そばは「食べ方の極意」として味の変化も提案する。メニューにも、①スープをひとくち、②「どろだれラー油」を入れる、③「揚げにんにく」を入れる、④「酢」をスープへ、と記されていた。ウナギ料理ひつまぶしの3回ならぬ「4回試し」を勧める。

「ラーメンの好みは千差万別ですが、時には違う味を楽しんでいただきたいと思います。当社にはお客さまに対する“おせっかい”文化があり、これもそのひとつです」(同)

食べ方を提案するメニュー、右上は調味料(写真:物語コーポレーション)
 
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