36×25が一瞬「暗算」数学嫌いも即使えるテク4選 はまったときの効果は絶大、仕事や生活に役立つ

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日常生活でも意外と使う場面の多い「暗算」のテクニックを伝授します(写真:Graphs/PIXTA)
「数学的着眼点を養えば、経験したことのない問題に対して最適な解決法を見つけられる」。そう語るのは、東京大学、JAXA出身で数学オリンピック出場経験もある永野数学塾塾長の永野裕之氏です。新著『おとなのための「中学受験算数」 問題解決力を最速で身につける』を上梓した永野氏が、今回は日常の場面で使える4つの暗算テクニックについて解説します。

パターンにはまったときには強力な効果を発揮

数の計算という意味では、数学よりも算数のほうが難しい面があると私は思います。数学になると、文字式の計算に習熟する必要はありますが、複雑な四則演算はそんなに登場しないのです。 

実際、ドリルのようなものを使って数の計算のトレーニングをする機会は中学以降、少なくなります。計算力はある意味、小学生の算数の時代に鍛えておかないと、なかなか後伸びしないのです。でも、大人になってからでも計算に強くなりたいと思う人は多いのではないでしょうか? 

そこで、本稿では普段私が使っている暗算のテクニックを紹介します。それぞれのテクニックが使えるシーンはある程度限られますが、うまくパターンにはまったときには、強力な効果を発揮するものばかりです。

ぜひ、仕事や生活にお役立てください!

テクニック① ×5、×25、×125の掛け算

まずは次の「特別な小数」と分数の関係を頭に入れてください。実は、この対応関係は、中学受験をする子どもが、塾に入ったばかりの時期(多くは小学3年生の2月)にもれなくたたきこまれるものです。それくらい、中学受験をする子どもにとっては当たり前のものになっています。

上の円の面積を「1」と考えてください。

※外部配信先では図や画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

この円を次々に二等分していくことで

0.5=1/2、0.25=1/4、0.125=1/8

の関係をおさえてください。またこれらを組み合わせることで

0.75=3/4、0.375=3/8、0.625=5/8

も頭に入れておきたいところです。

次ページ実際の計算で使ってみよう
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