「特売品」で損する人が知らない値札の読み方 不利益防ぐユニットプライス制に存亡の危機
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「店長イチオシ!」「地域最安値に挑戦!」「大容量でお得!」――。スーパーやドラッグストアに行くと、売り場にはこうした推奨ポップが躍り、つい手を伸ばしてしまいがちだ。
が、このうたい文句を鵜呑みにしてはいけない。シャンプーや洗剤の詰め替え用が、本体よりも割高なのはよくある話。加えて最近では、商品のリニューアルに合わせて、ひそかに内容量を減らし、いつもより安く見せる「隠れ値上げ」が横行している。
真の「お買い得品」を見抜くユニットプライス
節約をしたつもりが、実は割高な商品を買わされていた。そんな不利益を防ぐために活用できるのが、「ユニットプライス(単位価格)」だ。牛乳100ml当たり、みそ100g当たり、トイレットペーパー10m当たり、洗濯用洗剤100g当たり、紙おむつなどの衛生用品1個(1枚)当たりに換算していくらか、商品棚の値札に表示するというものだ。
消費者にとってユニットプライスの効用は、大きく分けて2つある。1つ目は、同一ブランドの商品で容器や容量が異なる場合、価格比較を容易にできることだ。
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洗濯用洗剤を例に挙げてみよう。とある店頭には、ライオンの洗濯用洗剤「スーパーナノックス」が本体と詰め替え用で計4種類並んでいた。ただ、一見してどれがいちばんお得なのかはわからない。そこで、値札に記されたユニットプライスを見てみると、本体も詰め替え用も、小さいもののほうが単価が安いことがわかった。すなわち、大容量を買えばお買い得というわけではないようだ。
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