かつて春日部にあったロビンソン百貨店。イトーヨーカ堂が全額出資し、昭和59年(1984年)に設立したロビンソン・ジャパンの日本1号店だった。
「セブンイレブン・デニーズを成功させた。百貨店だけがまだやっていない」との動機から百貨店事業に乗り出したイトーヨーカ堂。春日部が選ばれたのは「百貨店の空白地帯」だったからであり、首都圏の中でも比較的人口密度が低く、周辺に農地が広がるこのエリアに可能性が見いだされた。
しかし、そこには致命的なマーケティングミスがあった。春日部に住んでいたのは、購買力のある成熟した団塊世代ではなく、住宅ローンを抱えた若い家族だったのだ。
開業日に8万人。しかし「成功」の中身は何だったのか
開業日の来場者は8万人。7階のレストランフロアは大いににぎわい、夜10時まで営業が続いた。顧客の声として記録されているのは、「お肉、お魚に良いものがあって嬉しい」というものだ。百貨店でありながら、来店客の多くは普段着で訪れ、日用品を買って帰るという使い方だった。





















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