算数も怪しい人が知りたかった分数計算の真髄 わが子に真似させたくない「暗記(だけ)数学」

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やり方の暗記だけをさせるような教え方では、思考力が鍛えられない(写真:pu-/PIXTA)
AI(人工知能)が進化した時代、それをどう使いこなすかを考えることこそ、人間の役割だ。ところが、考える力を養うはずの小・中・高校段階では、むしろ学習の質が低下している。『AI時代に生きる数学力の鍛え方』の著者が「定理や解答を導く論理を飛ばして、やり方の暗記だけをさせるような教え方では、まるでAIと競うような学びとなって、思考力が鍛えられない」と警鐘を鳴らす。

「分数ができない大学生」が話題に

「ゆとり教育」が問題になった頃、

『AI時代に生きる数学力の鍛え方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

1/2+1/3=2/5

というように、分母同士を足して、分子同士を足すような困った分数計算をする大学生がいることが話題になった。

マスコミであまりにも多く取り上げられたことから、あわてて算数を勉強し直した大学生も結構いたようで、とりあえず確実に計算ができる公式、

b/a+d/c=(b×c+a×d)/(a×c)

を復習する人がいたことまで話題になった(学習指導要領では分母同士の最小公倍数で通分するのだが、その話は省略)。

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