朗報!サウナに「美容効果」はここまで期待できる 「サウナ好き="肌がきれいな人"が多い」訳は?

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軽くシャワーを浴びてから、はちみつを肌全体によく塗り込み、サウナ室へ。すると、サウナの熱と蒸気でみるみる溶けて肌に浸透し、驚くほど肌がツルツル・すべすべになるのだ。

はちみつに天然塩を混ぜ込んでおくと、スクラブ効果も得られて、より柔らかい肌に生まれ変わる。

「泥炭(ピート)」も、森と湖の国フィンランドで最高峰の美容・健康アイテムとして古来重宝されている(写真提供:こばやし あやなさん)

また、枯死し炭化した湿地植物が湖沼に堆積してできた「泥炭(ピート)」も、森と湖の国フィンランドで最高峰の美容・健康アイテムとして古来重宝されてきた。

皮膚の抗菌・浄化作用が強いので、泥パックのように顔や全身に塗ってから、乾燥しないようサウナでしっかり蒸気を浴びて、洗い落とす

フィンランドの公衆サウナでは、これらの天然アイテムを使った女性向きスキンケアイベントを定期開催したり、サウナ美容アドバイザーの出張サービスをオーダーできたりもする。

「せっかくの発汗効果」を半減させないコツは?

どのスキンケアを試すのであれ、大事なのは、サウナ浴前・途中・後に、発汗を見越した水分補給を十分に行なうことと、入浴前にメイクを落としておくことだ。

実はフィンランド人は、日本人のように「入浴前」に念入りに洗体をする人はおらず、始めは軽くシャワーを浴びる程度。どうせサウナ浴の間にたくさんの汗をかくので、洗うなら入浴後に……という考え方だ。

だが、少なくともメイクや日焼け止めなどは十分に落としておかないと、せっかくサウナに入っても皮膚が呼吸できず、発汗効果が半減してしまう。

そして、スキンケア用品は、入浴始めからは使わないこと。最初は素肌のままサウナに入ってしっかり汗を出すことに専念し、いったんシャワーで肌を浄化してから使用に移ろう。

最後に、以前の記事「サウナで痩せる」は本当か?意外な"納得の結論"でも強調したように、ダイエットにせよ美容にせよ「内面の健康や美しさ」が見た目にもあらわれることを忘れてはいけない。

サウナ浴中は、どんどん美しく健やかになっていく自分をイメージしながら、とにかくリラックスして心地よい蒸気や外気を楽しむことに専念しよう。

こばやし あやな サウナ文化研究家、フィンランド在住コーディネーター、翻訳家

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Ayana Kobayashi

1984年岡山県生まれ、大阪・神戸育ち。2011年フィンランドに移住し、現地大学院で芸術教育学を学ぶ。「フィンランド公衆サウナの歴史と意義」というテーマで執筆した論文が学内最優秀論文に選ばれ、2016年にユヴァスキュラ大学修士課程を首席で修了。卒業後に起業し、通翻訳や現地コーディネート業務を続けるかたわら、サウナ文化のエキスパートとして、日フィン両国のメディア出演や講演活動、諸外国の浴場文化のフィールドワークを行なっている。2019年に『公衆サウナの国フィンランド--街と人をあたためる、古くて新しいサードプレイス』、2021年に『クリエイティブサウナの国ニッポン』(ともに学芸出版社)を出版。

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