サウナブームが日本を席巻しているのは、今や誰の目にも明らかだ。「サウナ本場の国」北欧フィンランドにあやかり、「フィンランド式サウナ」をうたうサウナ施設も次々につくられている。
だが、はたしてどれだけの日本人が、フィンランド・サウナ本来の特徴を正しく把握しているだろうか。というのも、筆者が住むフィンランドに無数にあるサウナ室と、日本でフィンランド式サウナをうたうサウナ室とでは、得てして環境も入浴法も別物なのだ。
「フィンランド・サウナ」を曲解しているのは、決して日本人だけではない。「今やサウナは世界全体で1700万もあると推定されるが、国外で『フィンランド・サウナ』を名乗るサウナのほとんどは、実際にフィンランドで体験できるサウナとはまったく異なったものになってしまっている」と、話題の書『「最新医学エビデンス」と「最高の入浴法」がいっきにわかる!究極の「サウナフルネス」世界最高の教科書』の著者カリタ・ハルユ氏(サウナ・フロム・フィンランド協会代表)も憂いている。
本記事では、同書を再編集しながら、「『サウナ』をもっと"深く"楽しめる!入浴法8つのコツ」について解説する。
「サウナ浴」は多くの人ができる「ストレス緩和方法」
日常生活の中で、私達は多くのストレスを感じています。
「適度なストレス」は、能力のキャパシティーを高め、パフォーマンス力を上げることもあります。しかし、得てしてストレスは、私たちの身体、メンタル、社会性を蝕んでいく生体反応です。
「ストレスの緩和方法」も人それぞれで、さまざまな自分に合ったリラックス法があると思いますが、「サウナ浴」は人を選ばず、多くの人たちができる、そして簡単なストレス緩和方法です。
サウナの入り方には決まった規則があるわけではなく、自分が心地よく思えるように入って構わないものですが、じつは、さらにストレスコントロールにつながる「サウナ浴」のコツがあります。
では、そのコツはどのようなものでしょうか。ここでは8つのコツを紹介します。
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