サウナ浴を行なうと、一時的に体内から多くの水分が蒸発するので、水分量が戻るまでは肌も突っ張る感じがする。このため、一般的には、入浴直後はクリームなどでの保湿ケアが推奨される。
ただし彼らによれば、肌のいちばん表面にある角層の水分量に関しては、サウナ浴直後から数時間たっても、通常よりさらにしっとりしているという測定結果が出るという。
サウナの発汗作用によって汗腺や皮脂腺が開くと、肌の浄化や代謝が活発になる。
さらに、汗に含まれる乳酸やナトリウムなどの保湿成分を含んだ水分結合物質が、皮膚膜に多くとどまってバリアを強化し、これが徐々に肌の保湿力を高めると考えられるそうだ。
そしてこの発汗機能は、サウナ室の環境の違いはあれど、入室して発汗し始めてから、約10分で最大限まで活発になる、と同研究チームは言及している。
とりわけ、低温高湿の環境で蒸気を浴び続けるフィンランド式サウナは、どれだけいても肌がヒリつかず呼吸もラクなので、10分留まることも難しくない。我慢せずに心地よく発汗するのに向いていると言えるだろう。
さまざまな「スキンケア用品」も併用する
サウナが発汗や血行を促す間、さまざまなスキンケア用品を併用するフィンランド人も少なくない。現代的なアイテムなら、フェイスパックをしながらロウリュ(サウナの蒸気)を浴びれば効果も高まるとハルユ氏も推奨する。
だが、今日でもサウナ中のスキンケア用品として一般的なのは、古来の伝統と知恵に基づく、自然素材を活用したアイテムの数々だ。
たとえば、はちみつ。無添加なら食用でもそのまま使えるし、ショップに行けば、「サウナはちみつ」と名の付いた、入浴中に肌に塗る前提のはちみつボトルも売っている。
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