カロリーばかり気にする人が知らない栄養の全貌 タンパク質、炭水化物、脂肪の寄せ集めではない

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◆炭水化物──エネルギーにも、DNAにもなる

炭水化物は、糖類、デンプン、食物繊維に分類される。

タンパク質・脂肪と同様、ほとんどの炭水化物はより小さな構成単位でできている。炭水化物の最も小さい構成単位は単糖で、グルコース(ブドウ糖)やフルクトース(果糖)などがこれに含まれる。

炭水化物の栄養的特徴は、どの種類の単糖でできているか、それらがどのように結合しているかによって決まる。たとえば地球上に最も多く存在する炭水化物である植物性繊維「セルロース」は、グルコースがとても緊密に結合していて、人間には消化・分解することができない。

グルコースは身体を支える主要な炭水化物だから、とくに重要だ。グルコースはエネルギーを供給するほか、タンパク質に含まれる窒素と結びついて、DNAとRNAを構築する。

私たちの体は、タンパク質と脂肪を分解することによってもグルコースを生成できるから、厳密にいえば炭水化物をまったく摂取しなくてもグルコースを得ることはできる。

でも、だからといって、炭水化物をまったく摂らなくてもよいということにはならない。

ビタミン・ミネラルは「電流」になる

主要栄養素のほか、体にはビタミンとミネラルも必要だが、三大栄養素に比べれば必要量が微量なため、これらは「微量栄養素」と呼ばれる。

ビタミンとミネラルは、体内でここには挙げきれないほど多くの目的に利用される。だが覚えておいてほしいのは、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、塩素、カリウムが電流を発生させ、その電流が文字どおり私たちを動かしている――心臓を鼓動させ、神経細胞を電気的刺激によって発火させる――ということだ。

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