「できる人」と「できない人」勉強法の考え方の違い なぜモチベーションは高くても成果が出ない?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
自分に最適な勉強法を見つけるための方法がある(写真:Fast&Slow)
東京大学医学部卒の河野玄斗氏は、司法試験、医師国家試験、公認会計士試験の三大難関国家資格を取得。「いかに効率良く勉強し、短期間で合格するか」をモットーに、司法試験は予備試験まで約8カ月、公認会計士試験は、予備校のテキストが届いてから論文式試験の当日まで約9カ月で合格に至りました。本稿は河野氏の著著『資格試験のための最短最速勉強法 速学のススメ』より一部抜粋・編集のうえ、短期合格するための勉強法、勉強に関するマインドセットの方法をご紹介します。

勉強のPDCA――選択とフィードバックができるか?

「勉強ができる人とできない人。どこが違うんですか?」

YouTubeに届くみなさまからの質問の中で、かなり多いのがこのような内容です。それに対して、私のいくつかの答えを記していきたいと思います。

まずは「自分に合う勉強法を選択し、さらによりよい勉強法にブラッシュアップしていく意識を持つこと」。それができる人は、勉強ができる人と言えます。

今の世の中、大学受験にしろ資格試験にしろ、必勝法と銘打たれた勉強法が山のように存在します。暗記法一つをとっても暗記カードを作ることを勧める人もいれば、とにかく語呂合わせを勧める人もいます。マーカーを駆使することを奨励する人もいれば、一問一答式の問題集をとにかく繰り返し解くことを奨励する人もいます。他には、脳科学を使った「場所ニューロンを利用して記憶力アップ」を狙うメソッドもありますね。

それらのメソッドの多くはそれを提唱する本人、もしくは(その人が予備校などの講師だとしたら)その生徒たちの成功体験に基づいたものであり、正反対のことを言っていたとしても「どちらが正しく、どちらが間違っている」と言い切れないことも多いものです(中には明らかに間違った勉強法もある、と私は思っていますが)。

そんな山ほどある必勝法の中で、あなたはいずれかを選んで勉強を実践していくことになります。もちろんその勉強法があなたにとって最適であり、明らかに効果が上がっていると実感できるものであるならば、それに越したことはありません。しかし「どうもこの勉強法だと、頭に入っている気がしないな」と感じることも、十分に考えられます。

プロのサッカー選手が実践している練習法を動画で観て「これはいい」と感じて取り入れてみたとしても、誰もがその練習法で上達できるわけではありません。個々のレベルにもよるでしょうし、ポジションによっても必要なトレーニングは異なります。万人に適したメソッドというものは、世の中には存在しないのです。

そこで大切なのは、自分の選んだ勉強法に固執することなく、自分にとって最適な勉強法を模索してパーソナライズしていこう、という意識です。

次ページ勉強のPDCAサイクルとは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事