「できる人」と「できない人」勉強法の考え方の違い なぜモチベーションは高くても成果が出ない?
たとえば、ある単元について教科書は一通り読み終わったが、問題集に当たってみるとまったく手が出ない、ということはよくあります。その場合、勉強の目的は「試験問題を解けるようになること」なので、その目的に沿った形で勉強法を見直さなければなりません。いわば「勉強のPDCAサイクルを回す」必要があるのです。
PDCAサイクルとは「PLAN(計画)―DO(実行)―CHECK(評価)―ACTION(改善)」の繰り返しのこと。
P―まずは目的に沿った計画を立て、
D―その計画を実行する。
C―ゴールまでの過程で自分の計画が正しかったか、よりよい手段はないかを評価・確認する。
A―それを踏まえ改善策を模索し、それを新たな計画として立案、実行する。
この繰り返しを「PDCAサイクルを回す」といいます。これは企業経営やチーム運営などに代表されるビジネスの文脈でよく使われる言葉ですが、勉強法も含めたすべてのジャンルに当てはまる考え方です。
もちろん、実際に成果を上げている方々が提唱している勉強法をまずは取り入れてみることが大切です。そのうえで、その勉強法にもし合わないところがあればその勉強法を自分に合わせて少しずつ改善していくことが必須です。これが「勉強のPDCAサイクル」なのです。自分なりの「勉強のPDCAサイクル」を回せる人は、勉強が得意な人と言えるでしょう。
全体像を摑み、初手から完璧を目指さない
長時間ちゃんと勉強してはいるものの、成績が一向に上がってこない。努力の成果が試験の点数に表れないだけでなく、自分の中でもどうも理解が進んでいる気がしない。そういう人たちが陥っている失敗の多くが「科目の全体像を意識していない」のに「細部を掘り返すような勉強をしてしまっている」というものです。
では、全体像を意識する、とはどういうことでしょうか。
みなさんはRPG(ロールプレイングゲーム)で遊んだ経験はありますか? RPGは、自らが勇者などの主人公としてゲームの世界を冒険し、悪い敵を倒したり、世界を救ったりするゲームのジャンルです。
RPGで遊んだことがある方ならば、冒険におけるマップ(地図)の重要性をご存じだろうと思います。マップがなければスムーズに目的地に向かうことなど不可能ですし、以前に来たことのある街だと気づかずに、無駄に時間を浪費してしまうことも多々あります。
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