●6月以降の選考は被災地域の学生にとってどうか
図表2:仮に大手企業を中心に選考時期が6月に延期される場合、被災地域の学生にとってどのように思われますか。
仮に選考時期全体が6月以降に延期されることになった場合、被災地域の学生にとってはどうなのかを聞いてみた。最も多かったのは、「被災地域の学生にとって時間の余裕ができてよいことだ」との回答で、ちょうど5割に達した。「選考時期を一律にせず個々の学生事情に応じて対応すべき」との回答が42%、「被災地域の学生にとって活動が長期化するためよくない」との回答は2%にとどまった。本来の選考時期直前になって、企業により選考時期が異ならざるをえなくなったことによる混乱は避けられない。昨年末、総合商社をはじめとして、「4月選考開始」に異を唱える声が多数上がったものの、結果的に日本経団連は当初どおりの「4月選考開始」を選択した。皮肉にも、今回「4月選考開始」を延期した企業が多数現れたことにより、13年度新卒採用に向けては選考時期に関する論議がより活発化することであろう。
●6月以降の選考は学生全体にとってどうか
図表3:仮に大手企業を中心に選考時期が6月に延期される場合、学生全体にとってどのように思われますか。
選考時期の延期を「学生全体」で見た場合はどうかを聞いた。被災地域の学生に対しては好意的な意見が多数を占めたが、「学生全体」では、「被災地域の学生とその他学生とは対応を分けて考えるべき」との回答が39%で最も多く、次いで「学生全体にとって公平であり、時間の余裕もできてよいことだ」との好意的な回答が34%。「分けて考えるべき」と「学生全体にとって活動が長期化するためよくない」を合わせると、全体の選考時期を延期することに否定的な意見が55%と、逆転する結果となった。トピックボードAD
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