中学受験、週2だけ通塾の「省エネ」選んだ人の結末 勉強は1日2時間、受験校も1校のみという選択

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ガチ受験に比べれば、省エネともいえる中学受験を選ぶ人たち。そんな人たちのリアルとは?(写真:筆者撮影)
今年も過去最高の受験者数を更新した首都圏の中学受験。ブームとも言える様相だが、ここ数年、2極化の兆しが見える。低学年から入塾する〝ガチ受験〟の家庭がある一方で、親も子も〝省エネで合格〟を目指す家庭が増えている。
通塾は小学5年生や6年生のみ、かけるお金も時間もほどほど、子どもの負担もそこそこでという、ムリのない範囲で入れる学校でよしとする――。
こうした〝省エネ受験〟をした家庭の中学受験とは、いったいどのようなものだったのか。今回は、1日2時間の勉強だけ、通塾も週2日、親は勉強ノータッチ、受験したのも1校のみという超省エネで通いたい学校に合格、幸せな日々を送る家庭に話を聞いた。

都内、最寄り駅から徒歩圏内のマンションに暮らす武田凪さん(仮名・中学2年生)は、大好きなダンスを続けながら私立の志望校に合格した。今は海外留学を夢見て女子中高一貫校に通っている。

一人っ子の凪さんは、幼い頃からスイミングにギター、ダンス、公文式と、さまざまな習い事をして育った。本人に中学受験を絶対にしたいという気持ちはなかったものの、母親の祐里子さん(仮名・40代)は、凪さんが幼い頃からある程度、受験を意識していた。

せっかくこんな大都会東京に暮らし、中学を選べる環境なのだから、選択肢の一つとして持っておくのは悪くない、そんな具合に考えていたという。しかし、その選択の仕方は〝ガチ受験〟とは全く違っていた。

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