「激務でも合コン」ギャル男上司の目から鱗な教え サステナブルな働き方をするには「休む勇気」を

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合コン
どんなに激務でも「合コン」を欠かさないギャル男上司。彼から学んだこととは…(写真:PanKR/PIXTA)
どうしたら激務のなかでもサステナブルな仕事の仕方ができるのか? ビジネスパーソンにつきまとう問いに悩む人も多いかと思います。特に激務といわれるコンサルティング業界最大手で12年間サバイバルしたという、メン獄氏の新刊『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』では、コンサル業界の生々しい体験談とそこで得たノウハウが描かれます。
本記事では、同業界以外のビジネスパーソンにも役立つエピソードを、本書から一部抜粋のうえお届けします。

休暇をとるためのハードルを乗り越えよう

人間が仕事に費やせる時間は、最大でも1日24時間と有限だ。

提案内容の磨き込みを行える時間も限られている。そんな状況下において、特に職歴の浅いコンサルタントにとっては、「休む」という行為は、「働き続ける」以上にはるかに難しいものだと感じる。常に自分の価値を問われ続ける環境に半年も身を置いていれば、休み即ち悪なのではないか、と感じるようになるだろう。

2019年4月からは、会社は社員の有休について労働基準法で時季を指定しての年5日の取得が義務とされているものの、現場にいる一人ひとりのコンサルタントにとって、休むことの心理的・手続的ハードルはあまりにも高く、勤怠上有休をとりつつ実働はしてしまう、という状況が発生しがちだ。上司たちとしても決して労働を「強制している」わけではない。

時間のある限り調査と考察を重ねて、コンサルタントの存在意義たる提案の付加価値を上げるーーそのような半ば強迫観念によって若手コンサルタントの長時間労働は生み出されている。

私がアナリスト時代に共に働いていたコンサルタントたちに至っては、そもそも休むという思考そのものが欠如した修羅のようなサラリーマンが数多く生息していた。その生活は驚くべきもので、月曜日の朝に1週間分の着替えをスーツケースに入れて出社し、平日家には帰らずオフィスで仮眠をとりながら働くのだ。

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