「激務でも合コン」ギャル男上司の目から鱗な教え サステナブルな働き方をするには「休む勇気」を

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経験から言うと、いつも仕事が終わらない人の仕事の仕方には、ある共通点がある。一見手はせわしく動かすのだが、どこへ向かっているのか、このまま向かえばゴールへ到達するのかがわからない状態で作業をしているのだ。

そして作業が行き詰まるたびに「悩んで」、時間を浪費してしまう。結果、2時間PowerPointのファイル自体は開いて作業はしても、誰に何を伝えたいかの具体的なイメージがないので、結果として使い物にならない資料を量産してしまう。

コンサルタントが無駄な作業に2時間使えば、クライアントにとっては2時間分のコストが発生してしまう。これでは、ゴミを生産しているのとあまり違いはない。

今自分はどんな答えが欲しくて何をどのような手順で調べ、その結果をどう取りまとめるのかの具体的なイメージがないまま資料作成をスタートしては絶対にいけない。そんな時は深呼吸して、手を止め、上司ともう一度自分が何をすべきであったのかを冷静に話し合おう。

休むことが価値提供になる

自分で意識的に休むタイミングを作る、というのは仕事の一部であるし、適切なタイミングでうまく休むのは一つの立派な技術だ。

なぜなら適切に休みながら長く働くことが、長い目で見た時に会社全体にも、クライアントにとっても大きな価値提供になるからだ。破綻せずに安定的な労働力を提供できるというのは大きな信頼となり、労働を管理する会社からすれば先の見積もりが立てやすい。

私たちは、クライアントへの価値提供につながらない悩みに時間を費やすべきではない。そんなところに時間を割くくらいなら、全力で、主体的に、休息をとるほうが良い。

どんな仕事にも、1カ月、あるいは1週間のサイクルの中で、忙しさには波がある。例えば隔週でクライアントに対しての報告会が設定されている場合、日々の忙しさはそこに向けてピークになるだろうし、報告会が終わった日は、比較的心理的な余裕ができるタイミングだ。

仮にそこで仕事が終わっていなくても、その日の作業遅延は残りの営業日の中で吸収が可能な場合が多い。タイミングを逃さず、意識的に早く帰って休息をとろう。

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