英語が話せない原因は「英語力」より「日本語力」だ 「日本語をそのまま英語で表現」の落とし穴

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日本語をそのまま英語で表現することの「落とし穴」とは?(写真:Ushico/PIXTA)
「たくさん英単語を覚えたのに、英会話が上達しない」と感じたことのある人は少なくないでしょう。
ですが、「単語や例文をたくさん暗記したり、英語音声をシャワーのように浴びることでも上達はできますが、膨大な苦労のわりに、なかなか報われないことがほとんどです」と、英語コーチの武智さやかさんは語ります。
本稿では、武智さんの書籍『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』から一部抜粋・再構成してお届け。日本語をそのまま英語で表現することの「落とし穴」について綴ったパートをご紹介します。

単純な英語で表現できるように、日本語を言い換える

突然ですが、コロナウイルスの流行により自宅にいる時間が増えて、運動不足になってしまった。あなたはそんな状況に陥っていませんか?

さて、この「運動不足です」。あなたならこれを、英語でどう表現しますか? 実は本記事で最もお伝えしたいのは、英語ではなく「日本語」の話です。

「何言ってるの? この本って、英語の学習本じゃないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。そうです、英語の本です。でも英語の学習をする前に、多くの方がこの「日本語」の部分でつまずいてしまっているのが事実。

さて、先ほどの「運動不足です」。この日本語を見た時に、「運動不足って英語で何て言うんだろう?」と考えた人はどのくらいいるでしょうか? もしくはインターネットで、「運動不足 英語」と検索しようとした方も多いかもしれませんね。

実はそうやって日本語を見てそのまま英語で表現しようとしてしまうことが、英会話力が上達しない大きな原因の一つ。英会話を学ぶ上で、全員が必ず知っておくべき大切な原則があります。それは、

「英語と日本語では構造が違う」

だからそもそも、そのまま訳すなんて不可能なのです。

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