英語勉強本を「300冊読んだ」彼女の英会話上達術 単語は「広く浅く」より「狭く深く」が正解な訳

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英単語は「狭く深く」が大事。その理由とは?(写真:jessie/PIXTA)
「たくさん英単語を覚えたのに、英会話が上達しない」と感じたことのある人は少なくないでしょう。
ですが、「単語や例文をたくさん暗記したり、英語音声をシャワーのように浴びることでも上達はできますが、膨大な苦労のわりに、なかなか報われないことがほとんどです」と、英語コーチの武智さやかさんは語ります。
本稿では、武智さんの書籍『語学書ベストセラー100冊を研究して「最強の英会話本」を作ってみました。』から一部抜粋・再構成してお届け。単語は『広く浅く』より『狭く深く』が大事な理由について綴ったパートをご紹介します。

これ以上単語は覚えなくていい

「英語が話せるようになりたい!」。そう思っているのに、「語彙力がないから話せない」「自分の言いたいことが口からなかなか出てこない……」。そんな悩みをお持ちではないでしょうか。

私自身の経験からも、そしてこれまでこのような悩みを抱えているたくさんの方と出会う中でも分かったことがあるのです。それは、語彙力がないと悩んでいる方のほとんどが、実は話すのに十分な英単語の知識を持っているということです。

一見不思議な現象ですが、どういうことかというと、「単語の知識があるのに、それを使いこなすことができていない」という状態となります。

では、なぜ使いこなせないのか。その原因は2つあります。1つ目の原因は、単語を“深く”知らないこと。

私がベストセラー100冊を含む、300冊の語学書を読む中で、多くの本に書かれてあったのは、「単語は中学単語で大丈夫」だということ。

実際に『海外ドラマはたった350の単語でできている』(Cozy/西東社)には、海外ドラマを分析した結果、超基本の350の単語があれば日常会話ができ、その単語の90%以上が中学の時に習うものだと書かれていました。つまり、本書を読んでくださっている方の多くが、既に十分会話ができるだけの単語に出会っているのです。

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