英語勉強本を「300冊読んだ」彼女の英会話上達術 単語は「広く浅く」より「狭く深く」が正解な訳

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それでも「会話ができない」「うまく自分の言いたいことが伝えられない……」と悩む原因は、単にその知っている単語を深く知らないことにあるのです。

あなたは、こんな経験ないでしょうか。英語で書かれた文章を読んでいるとします。その中で「あ、これ知ってる単語だ!」と思って日本語に訳してみたのに、なぜか意味が自分が思っているものと違っていた。

その原因は実は、単語には複数の意味があるのにその意味を知らないままでいること、なのです。

fireの「火」以外の意味、すぐに言えますか?

例えばfireという単語。「この単語の意味は?」と聞かれると、あなたは何が思い浮かびましたか? 恐らくほとんどの方が、「火」という日本語がパッと思い浮かんだのではないでしょうか。

でもfireという単語には「解雇する」という意味もあるのをご存じでしょうか(ちなみに「早期リタイア」のfireはFinancial Independence, Retire Earlyの略称なので、違います)。

この「解雇する」という意味でのfireは、実際に会話でも文章中でもよく使われていますが、この「解雇する」の意味があるということを知らないと、全く理解できないのです。

こんなふうに1つの単語にはいくつも意味があり、当たり前に知っている単語でも実は別の意味が隠されていることがあるのです。そのため、1つの単語を深く知っておくことが、語彙力を増やす上で飛ばしてはいけない重要な工程となります。語彙力を伸ばそうとするとつい、単語の数を増やそうとするけど、実はそうじゃない。「単語は、数よりも深さ」なのです。

以下に、一部の英単語を並べてみます。( )内にある日本語が、その単語の意味となります。( )内の意味も、英会話ではよく使われれるものです。

blank(中断する、(お金を)くずす)/catch((バスや飛行機に)間に合う)/come(捗る)/get(理解する)/give((病気を)うつす)/help(促進する)/keep((日記や記録を)つける)/look(~の方を向いている)/mean(意地悪、ケチ)/meet((義務・要求に)応じる)

これらの中で、日本語の意味がパッと出てくる単語はいくつあったでしょうか?

次ページもう1つの原因は、単語の使い方を知らないこと
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