大量入社!新人を「目障り」に思う先輩たちへ 超ポテンシャル採用を見るのも面白い

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朝起きられない子のモーニングコールもさんざんしましたし、「飼っているハムスターが亡くなったとき、忌引休暇は取れますか?」と相談されたことも、連絡のつかない子の家まで様子を見に行ったことも、ご両親から「もっと早く家に帰してくれ」と電話をいただいたこともあります。

お酒の席の失敗の面倒も見たり、見られたり(笑)。それぞれの部署ごとにたまに集まると、大体はその手の思い出話で盛り上がりますが、何度話しても涙が出るほど笑える。。今では、大きな事業の責任者をやっていたり、管理職に抜擢されていたり、退職して自分の夢を追いかけている人も、家庭に入ってお子さんを一生懸命育てている人も、みんなそれぞれの場所で大活躍です。私の自慢の元新人たちです。

オムツを替えてあげたからこそ、将来の成長が楽しめる

社会人としての「赤ちゃん」時代に「オムツを替えてあげた」からこそ、彼ら、彼女らの成長ぶりをきちんと振り返って話してあげられるし、頼ってももらえる。そして、今の立派な姿がとても誇らしく思えるのかもしれないですねぇ。

堂薗稚子さんの著書『 「元・リクルート最強の母」の仕事も家庭も100%の働き方』(角川書店)も発売中です

いろいろな人との新しい出会い、すばらしいじゃないですか。理解のできないような言動をする新人には、驚いていればいいのです。失敗したらフォローをしてあげて、危ないことをしたらちゃんとしかってあげればいい。

「もう、いい加減にしてよね~」くらいの愚痴は、日常、きちんと面倒を見てあげられていれば、許されるから大丈夫。新人から発せられるSOSに気づいて、周囲に相談しながら手を打つことができたら、早期の退職だって現場のせいになんかならないはずです。もっと言うと、「私たちのせいなの?」ではなく、「もっとできることがあったのでは……」と、自分のこととして考えられるはずだと思うのです。

人数が大量でも少数でも、新人を迎え、社会人として一人前に育てることは、組織としても大きく成長できる機会でもあります。そこにかかわる「旧人」たちだって、新たな気づきをたくさん得られることでしょう。ため息ついてストレスを感じているなんてもったいない! そのストレスをネガティブなものとしてではなくて、「刺激」としてとらえればいいんですよ。

あなたにとってきっと宝物のような経験になります。そう思って、わくわくと同時に大きな不安も胸いっぱいに抱えた新人たちを、両手を広げて迎えてあげてほしいなぁ。誰もがみんな新卒だった、っていうシンプルな話だと思うのです。

まぁ、私の会社はとても新卒なんて採用できないから、あなたがうらやましくてたまらないっていうのが、いちばんの気持ちなんですけれど(笑)。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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