朝起きられない子のモーニングコールもさんざんしましたし、「飼っているハムスターが亡くなったとき、忌引休暇は取れますか?」と相談されたことも、連絡のつかない子の家まで様子を見に行ったことも、ご両親から「もっと早く家に帰してくれ」と電話をいただいたこともあります。
お酒の席の失敗の面倒も見たり、見られたり(笑)。それぞれの部署ごとにたまに集まると、大体はその手の思い出話で盛り上がりますが、何度話しても涙が出るほど笑える。。今では、大きな事業の責任者をやっていたり、管理職に抜擢されていたり、退職して自分の夢を追いかけている人も、家庭に入ってお子さんを一生懸命育てている人も、みんなそれぞれの場所で大活躍です。私の自慢の元新人たちです。
オムツを替えてあげたからこそ、将来の成長が楽しめる
社会人としての「赤ちゃん」時代に「オムツを替えてあげた」からこそ、彼ら、彼女らの成長ぶりをきちんと振り返って話してあげられるし、頼ってももらえる。そして、今の立派な姿がとても誇らしく思えるのかもしれないですねぇ。
いろいろな人との新しい出会い、すばらしいじゃないですか。理解のできないような言動をする新人には、驚いていればいいのです。失敗したらフォローをしてあげて、危ないことをしたらちゃんとしかってあげればいい。
「もう、いい加減にしてよね~」くらいの愚痴は、日常、きちんと面倒を見てあげられていれば、許されるから大丈夫。新人から発せられるSOSに気づいて、周囲に相談しながら手を打つことができたら、早期の退職だって現場のせいになんかならないはずです。もっと言うと、「私たちのせいなの?」ではなく、「もっとできることがあったのでは……」と、自分のこととして考えられるはずだと思うのです。
人数が大量でも少数でも、新人を迎え、社会人として一人前に育てることは、組織としても大きく成長できる機会でもあります。そこにかかわる「旧人」たちだって、新たな気づきをたくさん得られることでしょう。ため息ついてストレスを感じているなんてもったいない! そのストレスをネガティブなものとしてではなくて、「刺激」としてとらえればいいんですよ。
あなたにとってきっと宝物のような経験になります。そう思って、わくわくと同時に大きな不安も胸いっぱいに抱えた新人たちを、両手を広げて迎えてあげてほしいなぁ。誰もがみんな新卒だった、っていうシンプルな話だと思うのです。
まぁ、私の会社はとても新卒なんて採用できないから、あなたがうらやましくてたまらないっていうのが、いちばんの気持ちなんですけれど(笑)。
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