「コスト削減」成功の要諦は「犯人探し」しないこと 「間接材コストマネジメント」の8つのステップ

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ベテランと若いビジネスマン
現場担当者がコスト削減に前向きに取り組むためには、「犯人探し」ではなく、昇給やボーナス増額の可能性などの動機付けが必要です(写真:jessie/PIXTA)
インフレで原料や資材の価格が上がっている中でも、実は「間接材コスト」の削減余地は大きい。『コスト削減の最強戦略――企業競争力を高める間接材コストマネジメント』を上梓したコンサルタントが、間接材コストを削減する8つのステップのうち、事前の分析、準備と仕様化やサービスレベルの最適化までを解説する。
事前準備として大切なのは、現場の担当者にコスト削減の「動機付け」をすること。コスト削減が実現できたとして「今まで何をやっていたんだ!」と「犯人探し」して非難するのではなく、取り組みの成果が評価される仕組みづくりが求められる。

間接材コスト削減の進め方

コスト削減の最強戦略: 企業競争力を高める間接材コストマネジメント
『コスト削減の最強戦略――企業競争力を高める間接材コストマネジメント』(書影をクリックすると、Amazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

我々のコンサルティング実績からいうと、ドラッグストア、食品スーパーなどの小売業、サービス業から製造業まで年間5000万円~数億円規模、賃料/通信費/保険料/決済手数料/工事費で平均25%、物流系でも平均15%の「コスト削減」は可能です。

前回は、間接材コスト削減の余地があるにもかかわらず、コスト見直しが「できていない理由」について述べました。では、間接材のコスト適正化に向けて、何をどのように進めていけばよいのか。

コスト削減までの見直しの手順を時系列順に並べると、大きく8つのステップへ分類できます。

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