日本企業の社内にはコスト改善機会が眠っている。売上対比で5~25%を占める間接材コストを下げるにはどうすればよいのか。
例えば「コロッケ」であってもコスト構造をできる限り細分化し詳細に把握することで、「品質に見合った価格になっているのか」「どこにコスト削減の余地がありそうか」が見えてくる。
間接材コストマネジメントに特化したコンサルティングサービスを提供、『コスト削減の最強戦略──企業競争力を高める間接材コストマネジメント』を上梓したコンサルタントが、「購買体制の見直し」「発注/調達単価の最適化」を解説する。
ボリュームディスカウント効果を最大化
今回は「間接材コストを削減する8つのステップ」のうち、STEP4「購買体制の見直し」、STEP5「発注/調達単価の最適化」を紹介します。(STEP1~STEP3は前回をご参照ください)
STEP4 購買体制の見直し
購買/発注の総取扱金額の大小は単価や料率に大きく影響します。発注/調達単価の最適化(「STEP5」)に着手する前に、現時点での自社内の購買体制を再整理し、集中購買、または全社分の購買を一元管理することで、大きな年間取引規模をベースに条件交渉できる環境を整えます。
ボリュームディスカウントの4つのアプローチ
ボリュームディスカウント効果を最大化する方法としては、4つのアプローチが考えられます。
アプローチ① 全社での取扱分を集約して一括契約/一括支払い
アプローチ② 別契約&別支払いでも条件交渉のみ一元化
アプローチ③ フランチャイズ店舗分を集約
アプローチ④ 他社との協業や共同購買で限界突破
アプローチ② 別契約&別支払いでも条件交渉のみ一元化
アプローチ③ フランチャイズ店舗分を集約
アプローチ④ 他社との協業や共同購買で限界突破
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