何が課題なのか?(具材や工程による積算が不明で他社比較も困難)
・各社ごとに内容物や加工工程が異なるため、妥当性の評価が困難
・値上げ要請を受けた際にも、値上げ金額の妥当性が不明
具体的な解決策は、食材の原価構造(原材料、加工、保管、包装、物流、利幅等)を「見える化」することです。
製造原価と販売管理費に分ける。製造原価のうち原材料費(じゃがいも2.6円、ひき肉6.0円……)と分ける。
さらに加工費3.6円、保管費2.4円、包装費1.2円などと分ける。
販売管理費のうち配送費が2.6円。
これらを足し合わせて、コロッケ100グラムの原価は26.2円と計算できるとします。
コスト構造の把握によるメリット
コロッケに限らず、ほかの商品、サービスでも、そのコスト構造をできる限り細分化し詳細に把握することで、「品質に見合った価格になっているのか」などを検証することが可能です。また、他社からの見積もりに関しても、原価内訳の同一項目に関しては純粋な横比較が可能になり、見直し交渉において「どの項目をどの水準まで見直すべきなのか」が明確になります。
次回は、STEP6「最適な取引先候補の見つけ方」、STEP7「WIN-WINを実現する実践交渉テクニック」、STEP8「契約書のチェックポイント」について紹介します。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら