STEP1 コスト削減余地の事前分析
STEP2 コスト削減を成功させるための事前準備
STEP3 仕様やサービスレベルの最適化
STEP4 購買体制の見直し
STEP5 発注/調達単価の最適化
STEP6 最適な取引先候補の見つけ方
STEP7 WIN-WINを実現する実践交渉テクニック
STEP8 契約書のチェックポイント
まずは、STEP1「コスト削減余地の事前分析」として、取り組み対象となる領域のリストアップとその優先順位付けを明確にします。その後、STEP2「コスト削減を成功させるための事前準備」を通して、現場担当者の改善に向けた動機付けをします。
いきなり取引先に値下げ依頼をしない
STEP3「仕様やサービスレベルの最適化」以降では、検討対象となったそれぞれの費目ごとに現場担当者を巻き込んでコスト見直しに取り組んでいきます。最終目的は“コスト削減” ですが、いきなり取引先企業へ値下げ依頼や価格交渉(STEP7)をしてはいけません。
事前の検討事項として、現在の事業状況に対する仕様/サービスレベル(STEP3)や価格(STEP5)の妥当性を精査し、社内での購買体制(STEP4)と取引先候補(STEP6)も改めて見直し余地がないかをゼロベースで検討します。
最終的には取引先企業との契約締結(STEP8)または取引条件の合意により、具体的に年間でいくらコスト削減できるのかが確定します。
今回は、STEP1「コスト削減の事前分析」からSTEP3「仕様やサービスの最適化」までを解説します。
まずは間接材、または一般販売管理費に関して、「年間で何に対してどれだけ支払っているのか」全体概要を把握します。全社の支払いデータ(総勘定元帳)を分析/集計し、「勘定科目」ごとの「年間支払額」とその「支払先企業」を明らかにします。
事前分析の初期段階では、総勘定元帳の支払いデータを年間支払金額の大きい順に並べ、見直しによる財務インパクトが大きそうな費目から優先順位を付けます。
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