「もっちゅりん買えない」「ドーナツじゃなくて“ミスド”がいい」何度ドーナツ戦国時代を迎えても、日本人が結局《ミスド》に戻ってくるワケ

ミスタードーナツ(以下、ミスド)の期間限定商品「もっちゅりん」が大人気だ。店舗では行列ができ、早期の販売終了のお店も出てきている状況。SNS上では「買えなかった」「1時間並んだ」という声も多数見られる。
6月4日から販売を開始したのだが、6月10日には早くもミスド側が品薄を謝罪する事態となっている。

最近では、人気キャラクター「ちいかわ」とコラボしたマクドナルドのハッピーセットが大人気で早期完売したことが記憶に新しい。
「もっちゅりん」は商品パッケージやショップの装飾に、かわいらしいキャラクターがあしらわれているが、コラボレーションではなく、オリジナルのキャラクターだ。人気キャラクターの力を借りることなく、自力でここまでのヒット商品を生み出したのは、異例と言っていいように思える。
しかし、このヒットは偶然生み出されたものではなく、ミスタードーナツ事業の企業努力によるものであると筆者は考えている。
「もっちゅりん」ヒットの3つの理由
筆者は、ミスタードーナツ事業を運営するダスキンの株主で、普段から業績を追っているし、株主優待を使用がてらミスドの店舗に行くことも多い。
以前のミスドはさほど好調とは言えない状況だった。しかし、コロナ以降は店舗に行ってもたいていは混雑しており、お店や時間帯によって行列ができていることも多い。
ミスタードーナツ事業が主力となっているダスキンのフードグループの業績を見ても、コロナ以降の売上高は右肩上がりだ。

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