アプローチ② 過剰頻度の見直し
次に、過剰頻度(品質レベルは適正だが、頻度が過剰)の見直しです。文字どおり、多すぎる頻度を適正な水準まで低減するアプローチですが、意外と現場担当者はその改善余地に気づいていません。例えば、オフィスの執務スペースの清掃(掃除機かけ)や、店舗/販売店での現金回収などが長年にわたり毎日の定常業務となっている場合、“毎日実施するのが当たり前”という前提になっているからです。
部外者の目線からゼロベースで見極める
部外者または外部の目線からゼロベースで「本当にこれって毎日する必要がありますか?」と課題意識を投げかけることが効果的だったりします。まずは最低限の必要レベルを客観的に見極めた上で、自社にとって何がどこまで必要かを見極めましょう。
アプローチ③ 無駄(必要なく廃止すべきもの)をなくす
さらにもう一歩踏み込んで、そもそもの購入や発注自体を止め、支払金額をゼロにできるものがないのかを検証します。「それがなかった場合、代替案としてどう対応できるのか」、「事業運営上、絶対にないとダメなのか」という不可欠性の視点から改めて精査します。
アプローチ④ 最新のITツールや新サービスによる代替
新サービスやITツールは、“より早く”、“より簡潔に(楽に)”、“より安く”などのメリットが訴求されているため、従来のサービスや商品と代替することで大きなコスト削減が可能です。例えば、単純に安いホテルや航空便を手配する従来の出張を前提とした取り組みではなく、最新のビデオ会議ツールや通話サービスなどの活用により、従来の出張や往訪自体を抜本的に見直すことができます。
ここまで、STEP1~STEP3までの内容をご紹介しました。次回以降、STEP4「購買体制の見直し」からSTEP8「契約書のチェックポイント」までを少し詳しく解説します。
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