同じ目的の言葉を伝えるにしても、言い方を変えるだけで相手に与える印象は180度変わります。人づきあいがこじれてしまう、関係がぎくしゃくしてしまう話し方は、「損する話し方」をしているということです。話し方ひとつで、人間関係は良くも悪くもなるのです。
『話し方で損する人 得する人』では、シチュエーション別に「損する話し方」と「得する話し方」を紹介しています。本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。
実際にその話し方が相手にどれだけ「好印象」を与える(得)か、「悪印象」を与える(損)か、について、アンケート調査を実施し、「悪印象度と好印象度」として、結果も掲載しています。
ほめられた時なんと返している?
●得する人=ほめられたことをきっかけに会話を広げる→好印象度80%
●損する人=ほめられて「そんなことないですよ」と否定する→悪印象度65%
●損する人=ほめられて「そんなことないですよ」と否定する→悪印象度65%
「そのシャツ、かわいいですね」「いえいえ、そんな……」
「ほんと、お若いですね」「いや、そんなことありませんよ……」
ほめられたときに素直に認めると、「偉そうと思われるのでは?」と心配になる人も多いようです。
とはいえ、相手がせっかくほめてくれているのに「いやいや」「そんなことないです」と否定し続けるのは、かえって失礼になる場合もあるでしょう。
そもそも相手は「本気でほめたい」と思ってほめているとは限りません。むしろ、会話のきっかけであったり、潤滑油であったりする場合も少なくないのです。それなのに、ほめられたことを真に受けて「とんでもないです!」などといちいち謙遜していては、「別にそこまでほめたつもりはないけど……」とかえってめんどくさがられるかもしれません。
では、どういうリアクションが「得」なのでしょうか? 例えば、ほめられたら「話を広げる」というのはどうでしょうか?
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