同じ目的の言葉を伝えるにしても、言い方を変えるだけで相手に与える印象は180度変わります。人づきあいがこじれてしまう、関係がぎくしゃくしてしまう話し方は、「損する話し方」をしているということです。話し方ひとつで、人間関係は良くも悪くもなるのです。
『話し方で損する人 得する人』では、シチュエーション別に「損する話し方」と「得する話し方」を紹介しています。本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。
実際にその話し方が相手にどれだけ「好印象」を与える(得)か、「悪印象」を与える(損)か、について、アンケート調査を実施し、「悪印象度と好印象度」として、結果も掲載しています。
話し方で損する人得する人
●得する人=「私は」と話しはじめる→好印象度73%
●損する人=「私なんて」「私だって」が口ぐせ→悪印象度77%
●損する人=「私なんて」「私だって」が口ぐせ→悪印象度77%
「昨日髪切ったんだ!」
「かわいいね! 私なんて顔が大きいからショートとか絶対無理!」
「そんなことないと思うけど」
「いやいや、私ってほら、地味な顔立ちだし、かわいげがないっていうか」
「そんなことないって……」
このように「自分を卑下する」のがクセになってはいませんか?
「私なんて……」を連発する。そのあとには「かわいくないから」「頭が悪いから」「仕事できないし」「みんなに迷惑かけてばっかりだから」と続きます。
「私なんて」は「そんなことないよ」とフォローしてくれることを期待している言い方。それが透けて見えるから、聞かされるほうとしては「めんどくさいなあ」と疲れてしまいます。これは明らかに「損」な話し方です。
謙虚にへりくだっておけば「バッシングされにくい」というメリットはあります。「私なんて」が口ぐせの人は、ひたすら敵をつくらないようにするのがクセになっているのです。
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