いずれも、「童顔を嘆いているようでいて、若く見られることを自慢している」「仕事に追われていることをこぼしているようでいて、充実していることを自慢している」わけです。あなたもこういうコミュニケーションをしてしまってはいませんか?
お互いを傷つけないように気をつかい合っている日本では、声高に「若く見られて、いいでしょ?」「仕事が充実してて、いいでしょ?」と自慢することはまれです。
まわりから白い目で見られるのはイヤだけれど、羨ましがられたい。空気を乱したくないけれど、ほめられたい。そんな心理から「自虐」に見せた「自慢」をしたくなるのですが、聞くほうは、それが透けて見えるので疲れてしまう。
気をつかっているようで、これも実は「損」する話し方です。
うまくいっている夫婦のおバカな会話
ほめてほしいときは、まわりくどい「自虐」などせずに、はっきりと「ほめて」と言ったほうがスッキリするはずです。
具体的には、「ちょっと自慢していい?」とか、「ほめてほしいから話すんだけど」と最初に言ってしまいましょう。すると相手としても、「なんだよ、それ」と笑いながら、リアクションがしやすくて助かります。
「ほめて!」と素直に頼むかわいらしさ、健気さは相手の心をゆるめてくれるはずです。
うまくいっている夫婦の話を聞いたことがあります。その夫婦は普段こんなコミュニケーションをとっているのだそうです。
夫「わー! すごーい!」
妻「すごーい! ありがとう!」
はたから見れば、いわゆる「バカップル」のようですが、この夫婦はケンカもなく、とてもうまくいっているそうです。
自虐などのトリッキーな方法でほめてもらおうと画策するのではなく、素直に「ほめて」と言う。そのほうが自分もまわりも気持ちよくなり、得するはずです。
●損する人=思わせぶりにかまってほしがる→悪印象度79%
髪を切ったことに気づいてほしくて、思わせぶりに髪をいじる。誕生日であることに気づいてほしくて「今日何の日かわかる?」と聞く。飲み会に誘ってほしいのに何も言わずにまわりをウロウロする……。
こうした「かまってちゃん」は多少ならいいのですが、度が過ぎるとうっとうしがられて損をしてしまいます。
かまってほしいのに「かまって」と素直に言わず、相手が気づきそうな「罠」を仕掛けて待つというのは、プライドの高さの表れです。
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