独ベンツの中国販売「深刻な不振」でディーラーが悲鳴。2025年の販売台数2割減、在庫押し込みやリベートの見直し求め業界団体が異例の申し入れ
ドイツを代表する高級車のメルセデス・ベンツが中国市場で深刻な販売不振に陥り、取引条件の見直しを求めるディーラーと(見直しに慎重な)メーカーとの間にあつれきが生じている。
事態が表面化したきっかけは1月29日、中華全国工商業聯合会(訳注:中国の民間企業や業界団体の全国組織)の下部組織である全聯汽車経銷商商会(以下、ディーラー協会)が行った異例の発表だった。ディーラー協会は会員の声を代表してベンツに建議書を送り、その後の経過をまとめた文書を作成。それをウェブサイトで公表したのだ。
販売現場の苦況を直訴
この文書によれば、中国のベンツのディーラーは過剰な手元在庫、車両の仕入れ価格と販売価格の“逆ザヤ”、(ベンツから受け取る)リベートの支払いサイトの長期化、過大な販売ノルマのプレッシャーなど幾重もの困難に直面し、極めて厳しい経営状況に追い込まれている。
会員企業からの相次ぐ訴えを受け、ディーラー協会はベンツの中国法人に対して2025年12月9日付で書簡を送付。(ディーラーに対する)不合理な在庫押し込みをやめることや、リベートの支払いサイト短縮など、複数の具体的な提案を行った。だが、中国法人は12月26日付で回答を寄こしたものの、問題解決に至らなかったという。
そこでディーラー協会は、(ドイツの)ベンツ本社の経営陣宛てに26年1月6日と23日の2度にわたって書簡を送り、中国の販売現場の苦況を直訴。販売網の持続可能な運営を担保するため、ディーラーの訴えに真剣に耳を傾け、直ちに行動を取るよう申し入れた。



















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