もちろん、「かまってほしい」というのは人間の本能に近いものでしょう。人は「無視」されると傷つきます。自分の存在に気づいてほしい、認めてほしい。そういう気持ちの表れが「かまってほしい」というサインなのです。
それはわかるのですが、この「察する」「気づいてあげる」というアクションは、コミュニケーションとしてコスト(手間)がかかる。だから人によっては「めんどくさいな」と感じてしまうわけです。これは「損」な話し方です。
かまってほしい場合は「素直に言う」というのが得する話し方です。
かまってほしければ、正直に、包み隠さず気持ちを言葉にしましょう。
「あ、そうなんだ、いいねえ」
「え、おめでとう!」
これだけで、世の中はずいぶん平和になるはず。プライドを捨てて相手を信じて、自信を持って素直に言ってみましょう。
女子が「髪切った? 」と言い合うホントの理由
逆にこちらから積極的にかまってあげれば、こうした思わせぶりな人は減るということもあります。そのときは「変化」を指摘するのがいいでしょう。
カウンセリングにいらした女性に「五百田さん、今日はエリのかたちが違いますね」と言われて驚いたことがありました。
その日はボタンダウンのシャツを着ていたのですが、たしかにその人の前では普通のエリのシャツが多かったのも事実。こういうちょっとした変化に気づいてもらえると、「見てくれている」と人は満足できるものです。
「あ、髪切りました?」「あれ?○○さんって10月生まれじゃない?」と気づいたことだけでも、どんどん知らせてあげましょう。そうすれば、相手もうれしい、こっちもめんどくさくない、と、お互いに「得」をすることになります。
ちなみに、女性同士が「髪切った?」と言い合うのは、まさに「変化に気づいてますよ」「あなたに関心を持っていますよ」というメッセージです。本当に髪を切ったかどうかは、ポイントではありません。このあたりの「友好サインの交換」は、男性よりも女性のほうが優れているような気がします。
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