
人の話を聞くとき、損する「相づち」や聞き方をしていませんか(写真:symmyy/PIXTA)
同じ目的の言葉を伝えるにしても、言い方を変えるだけで相手に与える印象は180度変わります。人付き合いがこじれてしまう、関係がぎくしゃくしてしまう話し方は、「損する話し方」をしているということです。話し方1つで、人間関係はよくも悪くもなるのです。五百田達成氏の著書『話し方で損する人 得する人』を一部抜粋し再構成のうえ、シチュエーション別に「損する話し方」と「得する話し方」を紹介します。
実際にその話し方が相手にどれだけ「好印象」を与える(得)か、「悪印象」を与える(損)か、について、アンケート調査を実施し、「悪印象度と好印象度」として、結果も掲載しています。
「なるほど」を連発していませんか?
●損する人=やたらと「なるほど」を連発する→悪印象度62%
●得する人=黙ってうなずく→好印象度69%
●得する人=黙ってうなずく→好印象度69%
相づちは「ちゃんとあなたの話を聞いていますよ」ということを相手に伝えるために必要なものです。
話していてもなんの反応もないと「伝わってるのかな?」と不安になりますし、さらには「この人ちゃんと私の話を聞いてるの?」と疑いたくなってしまいます。
一方で、ちゃんと相づちを打たれているのに、話していてなぜか疲れてしまう人もいます。例えば、しきりに「なるほど」を繰り返す人。実は、これは「損」な話し方なのです。
「なるほど」には、「あなたの話を理解しました」「納得できます」「共感できます」といったメッセージが込められています。本来は、好ましい相づちのはずです。
しかし、あまりにも繰り返してしまうと嫌がられます。
「なるほど」を繰り返すことで、「理解しました」というニュアンスから「はいはい、理解しました」「わかりましたってば」、果ては「わかったから早く切り上げてください」などというプレッシャーを与えてしまうからでしょう。
たたみかけるように「なるほど、なるほど」と言うと、急かしている感じになってしまいますし、軽薄な印象にもつながります。逆に「ほんとに聞いてくれてるのかな?」と思わせてしまうでしょう。
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