「なるほど」を多用しがちな人は「オウム返し」をしてみましょう。
「……というあたりが問題なんですよ」
「問題なんですね」
「ひどい目にあっちゃったよ」
「ああ、ひどい目に……」
すべてを繰り返さなくても、相手の発言の一部を繰り返すだけで、相手は「聞いてくれている」と安心して、話を続けやすくなります。
意外と多くの人ができていないのが「うなずき」です。
優秀なカウンセラーは10分のカウンセリングのあいだに3つくらいしか言葉を発しません。「そうなんですね」「嫌なんですね」「そうですか」くらいです。あとは「あー」とか「はいはい」など、余計な言葉は発せず、ひたすら黙ってうなずいています。
人はつい、相づちを打たなければいけないと思ってしゃべるのですが、実は黙ってうなずくだけで「聞いてくれている」という安心感を相手に与えられます。
「なるほど」そのものがいけないわけではありません。単調に繰り返すことによって相手に悪印象を与えてしまうことを避けたいのです。相づち上手になるためには、相づちのバリエーションを増やす、もしくは、黙ってうなずくことで「得」な話し方になるはずです。
悩みを相談する人は「共感」を求めている
●得する人=相手の悩みを「一緒に考えよう」と共有する→好印象度93%
「……というわけで、本当にどうしたらいいかわからなくて。つらいんだよね」
「なるほどね。でもさ、そんなことはよくあることだよ。俺だってさ……」
グチを言ったり、悩みを相談したりする人は「共感」を求めています。共感してもらうことで少しでも癒やされたいと願っています。
ところが、親身になって相談を受けているつもりで、相手を疲れさせてしまうのがこの話し方です。つまり、「そんなのよくあること」という慰め方は、損をします。
せっかく自分にとって大変なことを話しているのに、「仕事ってそういうもんだよ」「家庭ってそういうもんだよ」「そんな悩みはよくあることだよ」などと簡単に片づけられて、いい気持ちになる人はいません。おまけに「俺だって……」と話題を取られようものなら、「もう相談したくない」と思ってしまいます。
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