日本人だけが知らない「心のケア」の超重要度 「心の健康」はすべてのパフォーマンスの土台だ

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メンタルを病んでしまった女性
日本企業は「心の健康」の重要性を理解せず、メンタルの問題に関して予防的ではなく対処的な発想になってしまっています(写真:shimi/PIXTA)
「明日のプレゼンはうまくいくだろうか」「昨日はあんなことを言ってしまった」など、私たちは日々、頭の中で話をしている。
このような「頭のなかのひとりごと」(チャッター)はしばしば暴走し、あなたの脳を支配し、さまざまな問題を引き起こしてしまう。
一方、この「チャッター」をコントロールすることができれば、あなたは本来持っている能力を最大限に発揮できるという。
賢い人ほど陥りがちな「考えすぎ」から抜け出す方法とは何か? 今回、11月に日本語版が刊行された、40カ国以上で刊行の世界的ベストセラー、『Chatter(チャッター):「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』について、マインドフルネスのプラットフォーム「MELON」の代表、橋本大佑氏に話を聞いた。前編中編に続き、後編をお届けする。

メンタルヘルスへの日本の偏見と遅れ

上場会社から中小零細企業の経営層、ご自身で事業を営まれている方まで、「実はストレスを抱えている」というご相談はたくさんあります。

『Chatter(チャッター):「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』。(書影をクリックすると、Amazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

フェイスブックでマインドフルネス会の告知をすると、そういったことには興味がなさそうだった方から、「参加してみたい」と連絡をいただき、意外に感じることが少なくありません。

個別にお話をさせていただき、マインドフルネスを実践すると、多くの方が「すごくいい」「ぜひ継続して、会社でも取り入れたい」とおっしゃいます。

心のマネジメントをすることで、より良いベネフィットが得られるということも理解されるようになり、日本の経営者層も、変化してきたと感じています。

ただ、みなさん個別でのご相談です。つまり、「ストレスを感じて参っているけれど、みんなには言えない」という感覚があるわけです。

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