プロが実践!「勉強する気」をひねり出す5つの手 指導者が使っている10のメソッド(前編)

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(5)言葉によってやる気を引き出す

「どういう声かけをすれば、子どもはやる気になりますか?」とよくお尋ねいただきます。

しかし、声かけ1つでやる気にさせることは実は極めて難しいです。親からの言葉はとくにそうです。ときに逆に作用することもあるため、親は勉強面にはむしろ触れないほうが望ましいとお答えすることもあります。

先生という立場であれば、問題が正答できたらOKを出し、解けない問題が出てきたら、「学びの過程なのだから問題ない。結果的に理解できればいいよ」など声をかけたりしますが、親は先生ではないため、言葉がけ云々では大してうまくいきません。

親ができる子どもの自己肯定感を上げる言葉かけ

そこで親としては、「子どもの自己肯定感」を“勉強以外”で上げる言葉かけをお勧めしています。

筆者は『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』という書籍を出していますが、そこでは次の10の言葉を紹介しています。

「すごいね」「さすがだね」「いいね」「なるほど」「知らなかった」「ありがとう」「嬉しい」「助かった」「大丈夫」「〇〇ちゃんらしくないね」

それぞれ使用には多少の注意点もありますが、要するに、承認、関心、感謝、安心といった言葉を使っていくと考えてください。すると「心が満たされることで、本来やらなければならないと自覚していること(勉強)をやり始める」ことがあります。

これまでの事例で言えば、1週間程度使い続けることで行動が変わったというケースがあります。自己肯定感を満たすことで、行動が変わるという方法もありますので、ぜひお試しください。

以上、今回は10のメソッドのうち5つを紹介しました。もちろんすべてができなくてはならないものではありません。いくつかを軽く試していただけたらと思います。

(次回、残りの5つについてご紹介します)

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

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